PDCAフレームワーク大好きリーダーに翻弄されるチーム。 

a0008_001800

フレームワーク大好きリーダーに翻弄されるチーム
代表的なフレームワークの一つに、PDCAサイクルがあります。


【PDCAサイクル】
Plan(計画) → Do(実行) → Check(検証) → Action(改善)


仕事の現場で・・・というか「生きていく上で」とても大切な思考方法です。基本的には仕事の現場で、プロジェクトやタスクの成果捻出のためにという視点でネットで解説され、書店にも本が並びます。全ての動作の基本ですので、ビジネスマンならずとも、絶対に覚えておきたいところです。

しかし、気になるケースがあります。


「フレームワークそのものが大好きなリーダー」に翻弄されているチームです。


根本的な思考のセンスを磨かずに、フレームワークの本ばかり買いあさり、その幻想を追い求めている人が職場にいませんか?



フレームワークの幻想に溺れている人の4つの特徴

・本やネットで見たフレームワークを披露し満足している(フレームワークそのものが好き)
・形から入ろうとする(なんでもかんでもすぐエクセルなどでテンプレを作りたがる)
・一番大切な「徹底させる力」が無く、しばらくすると放置する
・なんかずれてない??、という事も、フレームワークに当てはめることで安心する


センスのない人は、フレームワークのもつ美しさ、納得感に惹かれますが、それを実世界で実行することが出来ません。



PDCAサイクルのフレームワークを上手に使えない人と、上手に使える人の違いは何なのでしょうか?



それは、PDCAを思考方法として捉えているか、作業として捉えているかの違いです。



「思考ベースで実践できる人」は、思考回路そのものがPDCAに基づいています。
出勤時の服装の選択、昼食のお店選び、趣味の場面に至るまで、常に「試してみる→ダメなら次を試す」を繰り返しているのです。
本当に共有しなければならない場合など以外、いちいち紙に出力したり書き出したりしません。

また、状況によっては、D→D→D→Dが必要だったり、P→終了だったりと、物事は変化することに対応できます。形にこだわってはいないのです。

そして、思考のセンスが良いので、状況に応じて新たな独自のフレームワークを即座にホワイトボードに書き出したり、書類に落とし、周りに説明することが出来ます。




「作業ベースで考える人」は、とにかく可視化にこだわる。何かあると「二言目にはPDCAに当てはめて考えようとか、ロジックツリーを作ってみよう」と言い、エクセルで作ったテンプレートに記入していくような作業から始めようとします。可視化が悪いことではないのですが、なんと言うか形から入ってしまうのです。
形から入るタイプの人は、フレームワークの基本概念である「型」が大好きです。
結果的に、PDCAサイクルの計画表を作って満足しますが、継続力がないので、1回しした辺りで辞めてしまいます。

1回しした辺りで辞めてしまうのは継続力の無さも理由にあるのですが、根本的に、やはり思考ベースで実践していないことが大きな原因です。フレームワークを作業ベースで考えているから、書き込んだプリントやホワイトボードを見てから初めて、「ええと先週はDだったから今週はCをやろう」となるのです。

もしかしたらDを行った翌数時間後にすぐにC→Aが必要かも知れないのに、あるいはすぐに終了しなければいけないかもしれないのに、思考回路自体はPDCAでないので、そういった事に気づかず、形としてあるものに頼ってしまうのです。


もし、どうやってもPDCAが上手くいかないという人は、その概念を形として覚えるのではなく、「志向回路」にインストールしてみる感覚で取り組んでみてはいかがでしょうか?
これはロジックツリーや、SWOT分析など他のフレームワークにおいても同じことが言えると思います。



PDCA思考が身につく趣味
考え方の癖をつける事は難しいと考えてしまう方は仕事の現場ではなく、以下のような趣味でもその思考力を鍛えることが出来ますので、ご参考。


・DTMでの音楽制作
→1曲が出来上がるまで、何度も録音したり、エフェクトを掛けたり、編集を繰り返します。そして全体を聴きなおす。いけてない部分があったらどうすれば良くなるかを考えて、改善するという行動の繰り返しです。PDCA思考回路を癖つけるにはもってこいの作業です。

・料理
 →まずければもっと美味しくするにはどうするかを考えます。これも同じくトライアンドエラーの繰り返しです。ラーメン作りなんかはマニアックですが最高の作業です。(家事としての料理は除く)



・反復練習が必要なスポーツ
 →ランニングや筋トレよりも、スノーボードや球技のほうが良いような気がします。ひたすらエアーの練習をしたり、フリーキックの練習をしたりするのも、どうすれば上手くいくかを常に考えますので、PDCA思考の強化に繋がります。



そもそも、PDCAと大層な言い方をしなくても、単に「試して確かめて」をひたすら繰り返すだけなのです。思考回路にこれがちゃんとインストールされていれば、いちいち大層なPDCAテンプレを作って紙に書き出して、それを発表して・・・などの余計なプロセスは必要ありません。ましてやその作業を部下に強要して、結局余計なミーティングや作成物が増え、生産性を低下させてしまっては本末転倒です。

脳にしっかり「試したら確かめてまた試す」という癖をつけておけば、日常の動作が全て変わってくるはずです。



二言目にPDCA、PDCAと言い、部下に余計な書類作成負担を強いてしまっているフレームワークマニアのリーダーの方は、一度ご自身の「思考回路」が本当にPDCAになっているか確認してみていただきたいと思います。